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機織り

  • 2024-07-11
  • 10:53 am
  • Tohru
ハタオリの街

機織りの街 富士吉田
1000年以上の歴史を持つ機織りの名産地

富士山の麓に位置する富士吉田市は、古くから織物の名産地として知られている。豊富な湧き水が使用できたこと、農業に不適な環境のために養蚕に力を入れていたことが理由だとされている。近年では各工場がオリジナルブランドを立ち上げ直販を展開し、古くから続くハタオリマチに新たな風が吹いている。

日本屈指の”ハタオリのまち”

平安時代から続く機織り

富士急行線「富士山」駅を降りると、駅舎の端に「ハタオリマチ案内所」がある。富士吉田製の布地を多数展示しているほか、織物産業の歴史や工場見学の情報などを紹介している。また、ここでは「ふじやま織(郡内織)を使った「くるみボタン」のワークショップも行っている。

ハタオリの歴史

機織りの起源は紀元前200年頃といわれています。秦の始皇帝から不老不死の薬を手に入れるよう命じられ、中国から日本に来た徐福が、最後にたどり着いたのが現在の富士吉田の地。薬が見つからず故郷に帰れなくなり、地元の人たちに機織りの技術を教えたと伝えられている。

 

山梨県の織物にまつわる最も古い記録は、1000年以上前の平安時代のものである。967年に施行された「延喜式」という法律の中に「甲斐の国は布を収めること」と記されている。

この地が織物の産地として栄えた背景には富士山の存在がある。富士山に降った雨や雪は長い時間をかけて磨き上げられ天然水となる。硬度が低く、染色を邪魔する物質が少ないため、鮮やかな色を出すことができる。

 

江戸時代にはしゃれを楽しむため、上質で美しい「甲斐絹」が裏地に好まれた。井原西鶴の「好色一代男」にも、しゃれた登場人物の代名詞に「郡内織物」が使われるほどだった。

こうして甲州織物の産地として栄えた郡内地方だったが、大事に世界大戦で最初の危機が訪れる。軍需品に金属が必要となり、約9300台もの織機が強制的に取り上げられ、生産できない状況に陥った。

しかし、戦後は黄金期を迎える。「ガチャッと、ひと織りすれば1万年儲かる」と家割れる好景気で「ガチャマン時代」と呼ばれた。織物業で働く女性の争奪戦が起きるほどだったという。

このときに生まれたのが郷土料理「吉田のうどん」。堅くてコシが強いのが特徴だが、機織りをする女性に代わって、男性が腹持ちのいいうどんを作るために、力一杯こねたことが誕生の理由とされている。

 

 

 

「ハタオリの街」に2度目の大きな危機が訪れたのは、昭和の後半。安価で大量生産できる外国産の織物の市場が入ってきた。品質維持にコストと手間がかかるのは避けられず、廃業する機屋が相次いだ。

追い打ちをかけたのが「機織共同廃業事業」。対米輸出における貿易摩擦問題を受け、生産調整を目的に廃業した機屋の織機が壊された。山梨県内にあった4割の織機がハンマーで破壊され、街から機を織る音が消えていった。

それでも、伝統の灯は消えず、機屋を継いだ2代目、3代目の職人たちが立ち上がった。引き継がれてきた高度な技術を活かしながら、デザイン性の高いオリジナルブランドで市場にサンユウ。2度の危機を乗り越えた「ハタオリの地」は歴史を紡いでいく。

現在の”ハタオリのまち”

2度の危機を乗り越え、現在まで継承されてきた富士吉田市の機織り。その伝統を衰退させないために、技術を武器に立ち上がった機屋たちがいる。1,000年以上の間紡がれた高度な技術を活かし、他のブランドへの生地を提供するだけでなく、オリジナルブランドで市場にも参入している。

参考文献

富士吉田市観光ガイド, https://fujiyoshida.net/feature/hataori_history/index, 2024.10.7参照

まっぷる, https://www.mapple.net/articles/bk/19033/, 2024.10.7参照

nippon.com, https://www.nippon.com/ja/guide-to-japan/gu900207/, 2024.10.7参照

 

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